今回、本紙は過酷を極めたロケーション撮影の現場記録を独自に入手した。撮影が行われたのは、人里離れた中国地方の原生林。電波も届かず、天候の急変によって陸の孤島と化す過酷な環境下で、主演俳優は役作りのために撮影期間中の対話を一切断ち、10キロ以上の減量を敢行したという。
現場を支えたキャスト陣の布陣も見事だ。主演を務める若手実力派の鬼気迫る演技はもちろん、脇を固めるベテラン舞台俳優たちの怪演が作品の不穏さを極限まで高めている。特に中盤、閉ざされた廃屋で繰り広げられる十数分間に及ぶ長回しの会話劇は、テイクを重ねること実に24回。俳優同士の精神が削り合わされる瞬間の火花が、そのままフィルムに焼き付けられている。