夜間戦闘機「月光」驚異の迎撃力|斜め銃の誕生とB29撃墜の真実

夜間戦闘機「月光」驚異の迎撃力|斜め銃の誕生とB29撃墜の真実

夜間戦闘機「月光」驚異の迎撃力|斜め銃の誕生とB29撃墜の真実に関する最新のニュースを速報でお届けします。最新情報を求める方は必見です。

本土防空戦において、高高度を高速で飛行する米軍のB-29を迎撃することは極めて困難な任務でした。月光の基本スペックと、同時期に防空任務に就いた主要機体を比較検証します。

項目・機体名中島 夜間戦闘機「月光」(J1N1-S)川崎 二式複座戦闘機「屠龍」(キ45改)米軍 重爆撃機「B-29」(迎撃対象)最高速度約507 km/h(高度5,000m)約540 km/h(高度6,000m)約576 km/h(高度9,000m)主兵装20mm斜め銃 上向き×2〜3門(下向き搭載型もあり)20mm上向き砲×2、37mm機関砲×112.7mm旋回機関銃×10〜12門、20mm機関砲×1エンジン(発動機)中島「栄」二一型 空冷複列星型14気筒(1,130hp)×2基ハ102 空冷複列星型14気筒(1,080hp)×2基ライト R-3350 ターボチャージャー付(2,200hp)×4基実用上昇限度約9,320 m(末期高高度性能は低下)約10,000 m約10,200 m戦術的特徴優れた航続距離と安定性、下方からの精密射撃大口径砲による一撃離脱・体当たり攻撃与圧キャビン、遠隔操作火器管制、高高度巡航

データが示す通り、月光の最高速度は高度5,000m付近で約507km/hであり、高高度を巡航するB-29に対して速度面での優位性はありませんでした。しかし、高度数千メートルの夜間空域において、排気管の消炎装置(集合排気管)による隠密性と斜め銃の精密な射角が、スペック差を覆す戦果を生み出す鍵となりました。

山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。