なぜ牛の大腸が「てっちゃん」と呼ばれるようになったのか。そのルーツは韓国語・朝鮮語で大腸を指す「テチャン(대창 / 大腸)」という発音にあります。
日本の焼肉・ホルモン文化は、戦後の大阪・鶴橋や生野をはじめとする関西エリアのコリアンコミュニティから大きく発展しました。在日コリアンの食文化が日本の外食産業に浸透する過程で、現地の言葉である「テチャン」に親しみを込めた接尾辞「〜ちゃん」のニュアンスが重なり、関西弁の語感とも相まって「てっちゃん」として定着したとされています。
韓国のホルモン料理における呼称体系を整理すると、部位の命名ロジックがより明確になります:
- 小腸:コプチャン(곱창)
- 大腸:テチャン(대창) ➔ 日本の「てっちゃん」へ
- 直腸:マクチャン(막창)
- 胃袋(ミノ):ヤン(양)
言葉の成り立ちを知ると、関西でホルモン文化が独自に洗練され、やがて全国の焼肉チェーンや居酒屋へと広がっていった歴史的背景が鮮明に浮かび上がります。