この名フレーズの誕生を知るには、昭和30年代から40年代にかけてお茶の間を爆笑の渦に巻き込んだ伝説のコメディ番組を紐解く必要がある。1962年に朝日放送(現・朝日放送テレビ)の製作でスタートしたコメディ時代劇『てなもんや三度笠』こそが、すべての始まりだ。
主演の藤田まことが見せるキレのある動きと、相棒役の白木みのるによる絶妙な掛け合い。渡世人に扮した藤田まことが、番組冒頭でカメラに向かって「俺がモテないのは、顔が悪いせいじゃない。頭が悪いからでもない。第一、この着物が似合わないからでもない。……あたり前田のクラッカー!」と言い放ち、胸元からクラッカーを取り出す演出は、瞬く間に全国の子供たちの心を掴んだ。