錦織の結婚を巡る一連の報道は、日本のスポーツジャーナリズムが抱える構造的な課題をも浮き彫りにした。競技の技術論やコンディショニングよりも、私生活のスキャンダラスな側面にスポットライトが当たりがちな風潮。アスリート・セレブリティとしての宿命といえばそれまでだが、トップアスリートがプライベートの平穏を保ちながら競技に専念することの難しさを改めて示した事例といえる。
根拠のない憶測報道に沈黙を守り続け、コート上のプレーと家族との絆で答えを示してきた錦織夫妻。過剰なプレッシャーから逃げず、現実を受け止めながら前進するその姿勢こそが、彼を真のトッププロたらしめている所以だろう。