封印された水の神「瀬織津姫」の正体|天照大神との関係と消された真相

封印された水の神「瀬織津姫」の正体|天照大神との関係と消された真相

封印された水の神「瀬織津姫」の正体|天照大神との関係と消された真相にまつわる最新トピックを詳しく紐解きます。

神道の祭祀において奏上される『大祓詞』には、「早川の瀬に坐す瀬織津比売と言ふ神 大海原に持ち出でなむ」と記されています。これは、山から海へと激しく流れる清流の力で、人々の罪・穢れ・災厄をすべて海へと流し去る神威を表した一文です。瀬織津姫は、神道における四柱の祓戸神(瀬織津比売・速開都比売・気吹戸主・速佐須良比売)の筆頭に位置し、あらゆる穢れをリセットする強力な浄化の神として位置づけられています。

それほど根源的な神でありながら、712年成立の『古事記』や720年成立の『日本書紀』にはその神名が一切登場しません。神話体系の頂点に君臨するはずの祓戸神が、天皇家の始祖や国家平定を描く正史から意図的に外されている事実は、古代史における最大のミステリーの一つとして研究者たちを惹きつけてやみません。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。