chellyという類まれな才能が発掘された原点は、2011年に遡る。当時、音楽プロデューサーのryo(supercell)が敢行したオーディション。集まった応募者は2000人を超えていた。
選ばれたのは、当時まだ10代だったchellyだ。透明感の中に独特のハスキーさを孕み、どこか憂いを帯びたその声響。ryo(supercell)の緻密なメロディラインを歌いこなす高い技術と、言葉の端々に宿るエモーショナルな揺らぎが、彼女を一躍シンデレラストーリーの主役へと押し上げた。素顔を見せないまま、声だけで時代の寵児となる。その後のキャリアを決定づけるプロローグだった。