ヒーロー像からの鮮やかな脱却を見せたのが、話題を呼んだ主演ドラマ『君となら恋をしてみても』である。江ノ島を舞台に描かれた等身大の青春ラブストーリーにおいて、感情の機微を静かに、かつ豊かに演じきり、多くの観客の心を揺さぶった。
日本のテレビドラマシーンにおいて、同作が収めた成功は極めて印象的だ。地上波放送にとどまらず、TVerでの見逃し配信やTELASAなどの定額制動画配信サービスでもランキング上位を独占。若年層を中心に圧倒的な支持を獲得した。台詞の合間に漂う「余白」を生かした表情の演技は、配信画面を通じて視聴者の心にダイレクトに響き渡り、役者としての表現の深さを証明することとなった。