「最初は足元がスースーして落ち着かなかった」と笑うのは、通信制高校に通うタクミさん(17歳)だ。彼は週に数回、お気に入りのチェックスカートで登校する。「でも、自分が本当に着たいものを着ている時の高揚感は、何物にも代えがたい。他人の目を気にして妥協した服を着る方が、よっぽどストレスだった」と語る。
もちろん、すべてが順風満帆なわけではない。通りすがりの大人から冷ややかな視線を浴びせられたり、ネット上で心ない言葉を投げかけられたりすることもある。それでも彼らが歩みを止めないのは、自分自身のアイデンティティに嘘をつきたくないという、強い意志があるからだ。