本作の核心にあるのは、創造主である「神」と、被造物でありながら世界の支配者を気取る「人間」とのグロテスクな関係性だ。歌詞の冒頭から描かれるのは、生態系を勝手な都合で選別する人間の身勝手さである。カラスや猿は増えすぎたから間引き、パンダは希少だから手厚く保護し、自分たち人間はどれだけ増殖しても制限しない。この強烈な対比は、エゴイズムを環境保護や正義の名の下に正当化する現代人の欺瞞を容赦なく暴き立てる。
さらに物語は、天上に鎮座する神の視点へとシフトしていく。人間を造ったはずの神自身が、制御不能になった被造物の暴走に頭を抱え、愚痴をこぼす。全能であるはずの存在を極めて人間臭く、情けない存在として戯画化することで、宗教的な権威や絶対的な真理という概念そのものを解体してみせるのだ。救済を求める人間と、自らの失敗作に匙を投げたい神。この救いのないディスコミュニケーションこそが、楽曲全体を貫くシニカルなユーモアの源泉となっている。