店舗の目と鼻の先に広がる目井津港は、昔から県内有数の漁業拠点として栄えてきた。早朝、静寂を破って接岸する船から次々と水揚げされる魚介類。その現場を支えているのが、施設を直営する南郷漁業協同組合だ。
中間流通を極限まで省いた直結システムにより、数時間前まで海を泳いでいた魚がそのまま調理場へと運び込まれる。とりわけ、荒波に揉まれながら一本ずつ釣り上げるカツオ一本釣り漁師たちの技と誇りが、この場所の鮮度基準を桁違いのものにしている。魚体に傷をつけず、船上で素早く活締めされたカツオは、生臭さとは無縁の澄んだ旨味を放つ。