彼の幼少期を語る上で欠かせないのが、実弟である平野莉玖の存在だ。年齢の近い兄弟は、家庭の困難を背負い合う戦友であり、ダンスフロアでは互いを高め合うライバルでもあった。
名古屋のストリートシーンやキッズダンスコンテストに二人で挑み、汗と埃にまみれながら技術を磨き上げた。ステージ上で放つ兄弟のシナジーは、当時からローカルシーンで際立った異彩を放っていた。家庭の苦境を分かち合い、同じリズムを刻みながら未来を手繰り寄せようとしたこの時代。弟と共に培った現場感覚とストリート仕込みのハングリー精神は、後にどれほど巨大なステージに立とうとも失われない、彼のパフォーマンスの骨格となっている。