彼女の歩みを語る上で避けて通れないのが、度重なる逮捕劇と契約解除、そしてメディアによる激しいバッシングである。人気絶頂から一転して奈落の底へと突き落とされた日々について、彼女は後に自著やメディアインタビューでその真相を包み隠さず激白している。
若くして莫大な金と利権が動く世界に放り込まれ、周囲の大人たちへの不信感や孤独から薬物に手を染めてしまった苦悩。華やかな表舞台の裏側に潜む闇と、一度レールを外れた者に冷徹な視線を浴びせる社会の構造を、彼女の体験は浮き彫りにした。だが、罪を償い、過ちから逃げずに公の場へと戻ってきた彼女の芯の強さは、多くの人々に人間・小向美奈子の不屈の生命力を印象づけた。