自宅で行う腹膜透析のやり方とは?CapdとApdの手順・注意点を徹底解説

自宅で行う腹膜透析のやり方とは?CapdとApdの手順・注意点を徹底解説

自宅で行う腹膜透析のやり方とは?CapdとApdの手順・注意点を徹底解説について詳しく解説いたします。専門家の見解をチェックしてください。

腹膜透析を長く安定して続けるための命綱となるのが、お腹から体外へ出ているカテーテル周辺の衛生管理です。体内と外界をつなぐルートであるため、ここから細菌が侵入すると重篤な合併症を引き起こします。

毎日のカテーテル出口部ケアの基本

出口部ケアは、入浴時または入浴後に1日1回行うのが標準的です。

  • 目視による観察:出口部の皮膚に発赤、腫脹、痛み、浸出液、悪臭がないかを毎日チェックします。わずかな赤みも見逃さない習慣が感染の早期発見につながります。
  • 愛護的な洗浄:刺激の少ない石鹸をよく泡立て、出口部の根元から外側に向けて優しく泡で洗い流します。ゴシゴシ擦ることは肉芽形成や皮膚損傷の原因となるため厳禁です。
  • 十分な乾燥と固定:清潔なタオルやガーゼで水分を完全に拭き取ります。湿気は細菌の温床となるため、完全に乾燥させた後、医師の指示に応じた消毒や保護テープを貼ります。カテーテルが引っ張られて出口部に負担がかからないよう、皮膚に遊びを持たせてテープで固定することが極めて重要です。

最大の警戒すべき合併症「腹膜炎」の兆候と初期対応

腹膜透析における最大の離脱原因が腹膜透析の合併症である腹膜炎です。腹膜炎が起きると、通常は澄み切ったワイン色や淡黄色の排液が、白く濁る(濁度の上昇)という特徴的なサインが現れます。

排液の混濁に加え、持続的な腹痛や発熱(37.5℃以上)を伴う場合は、ただちにクリニックや担当医療機関へ連絡しなければなりません。早期であれば抗生剤を透析液に混入して投与することで自宅で治癒可能ですが、処置が遅れると腹膜が荒れて透析機能が不可逆的に低下し、カテーテル抜去を余儀なくされます。「おかしいと思ったら次の交換まで待たずに連絡する」という迅速な行動指針の徹底が不可欠です。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。