SNSや大手質問掲示板(知恵袋・発言小町等)における月見のトレンドを分析すると、近年明らかな意識変化が見られます。「十五夜は知っていたが十三夜は知らなかった」という層が一定数存在する一方で、「十三夜のほうが空気が澄んでいて月が圧倒的に綺麗に見える」という熱心な観月愛好者の投稿が急増しています。
都内の老舗和菓子店の店主は、近年の消費動向について次のように明かしています。
「十五夜は全国的なキャンペーンやイベントで賑わいますが、十三夜はお馴染みのお客様が静かに栗蒸し羊羹や栗名月のお団子を求めて来店されます。量よりも質、華やかさよりも落ち着いた季節感を重んじる大人の行事として、確かな定着を感じています」
派手なイベント消費に疲弊した人々が、秋風が心地よい静かな夜に、自分自身と対話するように空を見上げる。十三夜は、現代のライフスタイルにこそ適した「静謐(せいひつ)のイベント」として再評価されています。