SNSやコミュニティ掲示板、保護団体の相談窓口には、里親になったものの深刻な苦悩を吐露する声が寄せられています。美談だけでは片付けられない、実際の現場で起きているリアルな声から教訓を導き出します。
「『成犬でおとなしい』と聞いて迎えたが、我が家に来て環境が変わると分離不安が爆発。出勤しようとすると部屋のドア枠を噛み砕き、遠吠えが止まらず近隣から苦情が入った。専門のドッグトレーナーに半年間通い、ようやく落ち着いたが、費用も精神的負担も想像以上だった。」(40代・関東在住)
「先住犬がいたが、保護されたゴールデンとの相性がどうしても合わず、家庭内での隔離生活を余儀なくされた。トライアル期間中に見極めきれなかったことを深く後悔している。」(50代・関西在住)
後悔に繋がる最大の要因は、「家庭環境の変化による犬の心理的ストレスの想定不足」と「問題行動に対するプロ(トレーナー等)への相談コストを想定していなかったこと」にあります。犬は環境が変われば一時的に行動パターンが変化します。その揺らぎを受け止められる時間的・心理的キャパシティが求められます。