SNSや医療相談プラットフォームでは、「BMI 19の痩せ型で、お菓子も揚げ物も控えているのにLDLが160を超えた」「健康志向の食生活をしているのに要再検査になった」という当惑の声が後を絶ちません。痩せ型女性が陥りやすい代表的な落とし穴は以下の3点に集約されます。
盲点1:良かれと思った「ヘルシー志向」が招く飽和脂肪酸の罠
健康や美容のために「朝食をバターコーヒーにする」「ココナッツオイルを多用する」「糖質を完全に抜いてチーズやナッツを主食代わりにする」といった極端な食習慣を続けていないでしょうか。植物性であってもヤシ油(パーム油・ココナッツオイル)や乳脂肪分には飽和脂肪酸が豊富に含まれており、これが肝臓のLDL受容体を減らして血中コレステロールを急上昇させる直接原因になります。
盲点2:筋肉量不足による脂質代謝の停滞
体重が軽くても体脂肪率が高く、筋肉量が極端に少ない「隠れ肥満(サルコペニア肥満)」の女性は珍しくありません。骨格筋は体内のエネルギー消費だけでなく、遊離脂肪酸やリポタンパク質の代謝において重要な役割を果たしています。運動習慣がなく筋肉量が落ちていると、全身での脂質クリアランス能力が低下します。
盲点3:過度なストレスと交感神経の緊張
真面目で責任感の強い女性ほど、慢性的なストレスによりコルチゾールやアドレナリンといったストレスホルモンが過剰に分泌されます。これらのホルモンは肝臓でのコレステロール合成を刺激し、分解を阻害するため、食事を削っても数値が下がらないという悪循環を生み出します。