キャバクラと会員制ラウンジの最大の違いは、店舗の営業形態とキャストに求められる役割にあります。風営法上の位置づけから接客スタイルまで、双方は異なる設計思想で作られています。
キャバクラは風俗営業1号許可を取得し、「1対1でお客様をもてなす接待飲食店」として運営されます。キャストはお酒を作り、タバコに火をつけ、会話を盛り上げるプロフェッショナルとしての立ち振る舞いが求められます。対して、西麻布や六本木、恵比寿を中心に展開する会員制ラウンジは、深夜酒類提供飲食店または1号営業として届出されており、「素人感のある女性と客が対等な立場で飲むカジュアルな空間」を提供します。お酒作りやおしぼりの受け渡しなどのテーブルマナーは基本的に男性黒服(スタッフ)が担当するため、キャストはプライベートの飲み会に近い感覚で同席します。
さらに、ガールズバー・キャバクラ・ラウンジの比較や銀座に代表される高級クラブとの位置づけを整理すると、以下の関係性が明確になります。ガールズバーはカウンター越し接客で時給相場は控えめ、高級クラブは口座制による格式と徹底した顧客管理が求められます。その中でラウンジは、クラブの客層の良さとガールズバーの手軽さを掛け合わせたハイブリッドな業態として人気を博しています。