2021年の結婚以前、日本の報道陣やワイドショーがこぞって小室さんの生い立ちや家系を調査した。皇室という数千年の伝統を紡ぐ家系へ民間人が嫁ぐ、あるいは身を寄せる際、相手方の身元や血縁関係に社会的な関心が集まるのは歴史の常だ。だが、彼を巡る報道の勢いは過去の例を遥かに凌駕していた。
神奈川県内のごく普通の家庭で育った青年が、秋篠宮家の長女と結ばれるというシンデレラストーリー。その裏側で、父親の急逝や親族間のトラブルといった極めてプライベートな情報が次々と明るみに出た。ネット上には真偽不明の家系図がいくつも飛び交い、個人のプライバシーが完全に解体された時代であった。