沖縄の旧盆は、3日間それぞれに明確な役割と格式が定められています。
1日目:ウンケー(お迎え)
「ウンケー」とは沖縄の言葉で「お迎え」を意味します。夕方になると門前で提灯を灯し、線香を焚いて先祖の霊(カミサマ)を出迎えます。この日の夕食には、豚肉や野菜の炊き込みご飯である「ウンケージューシー」を仏壇に供え、家族全員でいただくのが伝統的な迎え方です。
2日目:ナカビ(中日の過ごし方)
2日目のナカビは、家族や親族が集まり、お互いの本家や親戚宅の仏壇へ線香をあげに回る「お中元回り」の日です。仏壇には朝昼晩と3食の食事が供えられ、素麺(ソーミン)や団子などを捧げて、祖霊とともに歓談する穏やかな時間を過ごします。
3日目:ウークイ(お送り)と重箱料理「ウサンミ」
旧盆のクライマックスとなるのが、旧暦7月15日の夜に行われる「ウークイ(お送り)」です。親族一同が本家(ムートゥヤー)に集結し、夜遅くまで宴を開きます。
仏壇の前には、白蒲鉾・昆布巻き・豚の三枚肉・ゴボウ・揚げ豆腐などを整然と詰めた伝統の重箱料理「ウサンミ(御三味)」が供えられます。9品や7品など「奇数の具材」で構成されるのが厳格なルールです。
深夜、宴の終盤には「ウチカビ(打紙)」と呼ばれるあの世のお金を金属製のボウルや素焼きの鉢の中で燃やす儀式が執り行われます。「あの世でお金に困らないように」という現世の子孫たちからの祈りを込め、燃え尽きた灰に泡盛をかけて天へと届けます。その後、門前まで先祖を見送り、3日間の儀礼が幕を閉じます。