刑事と警察の違いとは?私服の理由や階級・年収格差の真相を徹底解明

刑事と警察の違いとは?私服の理由や階級・年収格差の真相を徹底解明

刑事と警察の違いとは?私服の理由や階級・年収格差の真相を徹底解明の具体的な内容に迫る! 専門的な視点で紐解きます。

刑事の最大の特徴として挙げられるのが「私服勤務」と「白黒パトカーに乗らない」という点です。これには明確な実務上の理由が存在します。

制服を着た警察官が住宅街や商業施設を訪れると、周囲の住民や通行人に「何か事件が起きたのか」と強い警戒心や動揺を与えてしまいます。聞き込み捜査(地取り捜査)や尾行、張り込みにおいて、警察の存在を気づかれることは捜査の失敗に直結します。そのため、街の風景に溶け込み、対象者にプレッシャーを与えずに証言を引き出す目的で私服を着用しています。

同様の理由から、刑事は赤色灯を掲げた白黒パトカーではなく、一般的な乗用車に見える「捜査用覆面パトカー」を使用します。緊急走行時のみ赤色回転灯を屋根に装着・点灯させ、サイレンを鳴らして現場へ急行します。

刑事課の仕事内容は多岐にわたり、主に以下のような専門係に分かれて24時間体制で初動捜査や長期捜査を展開しています。

  • 強行犯係(捜査一課など):殺人、強盗、放火、性犯罪、誘拐などの凶悪犯罪を担当
  • 盗犯係(捜査三課など):空き巣、万引き、自動車盗などの窃盗犯罪を担当
  • 知能犯係(捜査二課など):詐欺、横領、贈収賄、選挙違反などの経済・汚職犯罪を担当
  • 組織犯罪対策部・課:暴力団、外国人犯罪組織、特殊詐欺グループ、銃器・薬物事犯の壊滅を担当
  • 鑑識課:事件現場の指紋採取、DNA鑑定、足跡・遺留品の化学分析を担当

なお、刑事を俗に「デカ」と呼ぶ背景には、明治時代の警察制度に由来する歴史的経緯があります。当時、制服警官に対して私服警官は「角袖(かくそで)」と呼ばれる和服の上着を着用していました。犯罪者や盗犯グループがこの「カクソデ」の文字を逆転させて隠語化し、「クソデ」から転じて「デカ」と呼ぶようになったのが定説とされています。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。