残る3人のキャストが魅せた人間模様も見逃せない。前作から唯一良介の親友ポジションとして続投した片岡鶴太郎(栗原貞九郎役)は、コメディリリーフでありながらも、自らの恋愛における不器用さと孤独感を哀愁たっぷりに表現した。
また、貞九郎を巡る女性陣として登場した手塚理美(島村一美役)と岡安由美子(小泉ひかる役)の存在感も際立っていた。手塚が演じる自立した大人の女性の葛藤と、岡安が見せた強がりと脆さは、当時の働く女性たちのリアルな心情を映し出す鏡となっていた。7人全員が主役級の彩りを持ち、誰一人として埋もれることがなかった点に、当時の脚本と演出の冴えが見て取れる。