週末の境内やメインストリートは参拝客や家族連れで賑わうが、少しルートを外れるだけで驚くほど穏やかな時間が手に入る。混雑を巧みに回避する秘密は、駅側の東側広場から直接中央の心字池へ向かわず、北側の汐かけ道沿いの小径を通って北園へと抜けるルートだ。人の流れがすっと途切れ、木漏れ日が揺れる静寂の散策路が姿を現す。
北園の奥にひっそりと佇む池のほとりや、古くからの灯籠が立ち並ぶ木立の陰は、地元の人々すら知る人ぞ知る隠れた名所だ。ベンチに腰を下ろすと、鳥のさえずりと風の音だけが聞こえてくる。観光客の喧騒から離れ、自分だけの静寂を堪能したいなら、午前中の早い時間帯にこの穴場ルートを辿るのが何よりの贅沢と言えるだろう。