古代ローマの浴場設計技師が現代日本へタイムスリップする大ヒット映画『テルマエ・ロマエ』。その劇中にも登場した圧倒的なビジュアルは、観客の脳裏に鮮烈な印象を焼き付けた。巨大な湯船を取り囲む荒涼とした岩肌と豊かな山林のコントラストは、まさに天然の巨大スクリーンだ。
春は残雪の山並みと芽吹く新緑の鮮烈なコントラスト。夏は標高1,200メートルの高原を吹き抜ける涼風が火照った肌を冷まし、秋には燃え盛るような紅葉が湯面に映り込む。そして冬、湯煙が霧氷となって枝々に凍りつく白銀の世界のなか、熱い湯に沈む雪見風呂は圧巻の一言。四季のうつろいが、訪れるたびにまったく異なる表情を描き出す。