花のある暮らしが特別な贅沢から日常のスタンダードへと移行するなか、日本のフローリスト業界では「花を捨てずに長く楽しむ」というサステナブルな意識が急速に浸透している。大手フラワーショップの日比谷花壇などをはじめ、多くの専門店が購入後のアフターケアやドライ化を見据えた品種選びを提案するようになった。
なかでもバラはその花びらの重なりと構築的なフォルムから、乾燥後も圧倒的な存在感を放つ。単に長持ちさせるという実用性を超え、時の経過をデザインとして楽しむ美意識が、感度の高い生活者の間で共感を呼んでいるのだ。