作品を物理的に所有するだけでなく、体験として消費し共有する時代へと現代アート産業は大きくシフトした。専門誌『美術手帖』などでも特集が組まれる通り、地方型アート拠点の重要性は年々高まりを見せている。
同時に、Google Arts & Cultureをはじめとする高解像度アーカイブ技術の普及により、世界中どこからでも名作を鑑賞できる環境が整った。しかし皮肉なことに、デジタル技術が進化すればするほど、五感すべてを研ぎ澄まして対峙する「リアルな空間体験」の価値は高騰している。原美術館ARCが放つ磁場は、まさにその証左である。