全国の定期試験や大学入学共通テストの分析において、受験生が最も陥りやすい落とし穴が「ミトコンドリアの分布」に関する誤認です。
「植物は葉緑体で光合成を行い、動物はミトコンドリアで呼吸をする」という単純な対比で覚えてしまった結果、「植物にはミトコンドリアが存在しない」と誤解するケースが後を絶ちません。しかし、植物も夜間を含め24時間呼吸を行っており、葉緑体で作ったブドウ糖を分解して生命維持に必要なエネルギー(ATP)を取り出すために、ミトコンドリアを無数に保有しています。
また、液胞についても「動物細胞には100%存在しない」と決めつけるのは高校生物以上のレベルでは誤りです。動物細胞にもリソソーム類似の極小液胞が存在することがありますが、試験対策上は「成熟して大きく発達した液胞=植物細胞の特徴」と捉えるのが正確な理解です。