SNSやネット掲示板における世間の受け止めは、かつての賛否両論から、闘病の長期化に伴って畏敬の念へと変化しつつあります。5chやYahoo!ニュースのコメント欄を精査すると、政治的信条や過激な言動への反発を抱く層でさえ、「がんとの向き合い方だけは素直に尊敬する」「弱っていく姿をここまで晒せる人間は他にいない」と評価する声が過半を占めています。
そして、この過酷な闘病生活を語る上で欠かせないのが、長年の事実婚パートナーである漫画家・西原理恵子氏の存在です。西原氏のエッセイやメディア対談で明かされる二人のやり取りは、一般的な看病のイメージを覆すリアルさに満ちています。
病室で弱音を吐く高須氏に対し、西原氏が「まだ死なない、死んだら漫画のネタにするだけ」と毒舌で返し、院長が笑って気力を取り戻すという日常。お互いに自立した表現者であるがゆえの乾いたユーモアが、死の恐怖に飲み込まれそうな患者の精神を現実に繋ぎ止めるアンカーとして機能しています。同情や感傷を排除した関係性こそが、最強の精神的支柱となっている様子が伝わってきます。