コミュニケーションはキャッチボールです。相手から「ありがとう」と言われた際、自然に返答できるフレーズを備えておくことで、会話の質は格段に高まります。
日本の韓国語学習テキストでは、「どういたしまして」の訳語として真っ先に「チョンマネヨ(천만에요)」が掲載されているケースが目立ちます。しかし、現代の韓国の日常風景において「チョンマネヨ」を口にする人は極めて稀です。小説や映画の吹き替えなどでは使われますが、リアルな会話で使うと芝居がかった大袈裟な印象を与えてしまいます。
実際の現場では、以下の3つの表現が状況に応じて使い分けられています。
- 아니에요(アニエヨ):「いえいえ」「とんでもないです」。日常会話で最も頻繁に使われる万能の返しです。首を軽く横に振りながら笑顔で言うのが自然です。
- 별말씀을요(ピョルマルスムルヨ):「お礼には及びません」「とんでもないお言葉です」。目上の人やビジネスの相手に対して最も礼儀正しい返答です。
- 아니야(アニヤ):「いいよいいよ」「気にしないで」。友人同士で「コマウォ」と言われた際に返す定番のパンマル(タメ口)です。
さらに感謝の気持ちを深めたい時に添えるフレーズとして、「정말 감사합니다(チョンマル カムサハムニダ / 本当にありがとうございます)」や「진심으로 감사드립니다(チンシムロ カムサドゥリムニダ / 心より感謝申し上げます)」といった表現をストックしておくと、ビジネスやフォーマルな手紙でも重宝します。