ハマチのプリン体は痛風に危険?尿酸値への影響とブリ比較の真相

ハマチのプリン体は痛風に危険?尿酸値への影響とブリ比較の真相

ハマチのプリン体は痛風に危険?尿酸値への影響とブリ比較の真相についての真相を徹底解説します。

日本痛風・尿酸核酸学会が策定するガイドラインや帝京大学薬学部の調査データによると、食品中のプリン体含有量は100gあたり「300mg以上=極めて多い」「200〜300mg=多い」「100〜200mg=中等度」「50〜100mg=少ない」の4段階に分類されています。

この客観的基準に照らし合わせると、ハマチ100gあたりのプリン体は約120〜130mg前後。つまり、危険視される「多い(200mg超)」の枠組みには入らず、「中等度」のカテゴリーに収まります。

ここで多くの方が疑問を抱くのが、出世魚として同じ魚種(スズキ目アジ科ブリ属)であるブリとハマチのプリン体比較です。成魚であるブリの筋肉部位におけるプリン体含有量は100gあたり約120.8mgと報告されており、数値上の差異はほとんど存在しません。

ただし、流通実態に目を向けると重要な違いがあります。市場に並ぶハマチの大半は養殖物であり、天然の成魚ブリに比べて脂質含有量が高く、相対的にタンパク質(筋肉組織)の密度がわずかに抑えられています。プリン体は主に細胞の核酸(DNA・RNA)に存在するため、脂質が多い部位ほど単位重量あたりのプリン体はわずかに低くなる傾向があります。とはいえ、両者の差は数mgから十数mg程度であり、「ハマチだから危険」「ブリだから安全」という優劣は実質的に存在しないのが栄養生理学の結論です。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。