Q1:ASDの夫と離婚する場合、精神的苦痛の診断書があれば高額な慰謝料を取れますか?
A1:診断書単体で高額な慰謝料を勝ち取るのは困難です。医師による適応障害やうつ病の診断書は「婚姻関係の破綻」を証明する有力な証拠にはなりますが、配偶者に故意または重大な過失(不貞や直接的な暴力)がない限り、不法行為責任としての慰謝料は認められにくいのが実情です。慰謝料よりも、婚姻費用の確保や財産分与の適正な算出に注力する方が経済的メリットは大きくなります。
Q2:離婚の決断がつかない場合、別居準備で最優先すべきことは何ですか?
A2:第一に「生活基盤の確保(住居と当面の生活資金)」、第二に「婚姻費用分担請求の準備」、第三に「共有財産の証拠確保」です。相手名義の預金口座、保険証券、不動産情報、源泉徴収票などのコピーを同居中に確保しておくことが極めて重要です。別居後は相手の財産開示が格段に難しくなるため、家を出る前の証拠集めが勝敗を分けます。
Q3:カサンドラ症候群から心身を回復させるには離婚しか選択肢はありませんか?
A3:必ずしも離婚だけが唯一の解決策ではありません。「家庭内別居」や「近居別居」によって物理的な境界線を引き、情緒的な期待を手放すことで精神的平穏を取り戻した夫婦も存在します。ただし、同居のまま一方的に我慢を続けることは二次障害を悪化させるため、まずは「物理的に離れる期間」を設けて冷静に自己を取り戻すステップが推奨されます。