ネットカルチャーの文脈だけで『オドループ』を語る際、しばしば「フレデリックはオドループだけの一発屋ではないか」という浅薄な偏見が生じがちです。しかし、これは現場のリアルを知らない最大の誤認と言わねばなりません。
日本の大型ロックフェス(ROCK IN JAPAN FESTIVAL、SUMMER SONIC、COUNTDOWN JAPANなど)において、彼らは名立たるメインステージの入場規制を幾度となく叩き出してきた百戦錬磨のライブバンドです。『オドループ』で確立した中毒性の方程式を彼らは自ら解体・再構築し、多種多様なアンセムを打ち立ててきました。
彼らの真骨頂を味わう上で外せないフェス定番曲を整理します。
『オンリーワンダー』:
『オドループ』の正統進化系とも言える高速ダンスチューン。「誰も彼もがNOと言おうと、自分だけの光を信じろ」という痛烈な肯定のメッセージを、爆発的なサビの疾走感で叩き込むフェス屈指のキラーアンセムです。
『リリリピート』:
反復の快楽をさらに純化させた楽曲。カッティングギターの切れ味と、三原健司の突き抜けるようなハイトーンボーカルが絡み合い、オーディエンス全員を強制的にジャンプさせる破壊力を持ちます。
『スパークルダンサー』:
ディスコファンクの意匠を現代的なJ-ROCKへ落とし込んだ傑作。洗練されたベースラインとタイトなドラミングが光り、成熟した大人のダンスミュージックとしての進化を見せつけた一曲です。