初めて鳥よしを訪れる際に戸惑いがちなのが、独特の注文システムです。同店ではアラカルトでの追加注文も可能ですが、基本は職人におまかせで串を焼いてもらい、満腹になる手前で客側が声をかけて止める「おまかせストップ制」が基本ルールとなっています。
席に着くと、まずお通しの「大根おろしとうずらの卵」が供されます。これは単なる前菜ではなく、脂の乗った串の合間に口内をさっぱりとリセットし、消化を助けるための重要な役割を担っています。串の価格帯は1本あたり概ね350円〜500円前後。ストップを告げた後、さらに数本が焼き上がってくるタイムラグを考慮し、「あと2〜3本でちょうど満腹になる」と感じたタイミングで「そろそろストップで」と伝えるのが粋な大人の嗜みです。
中でもファンが血眼になって求めるのが、未成熟卵と卵管を一緒に焼き上げる希少部位「ちょうちん」です。プチッと口の中で弾ける濃厚な黄身の旨味と、香ばしく焼き上げられた肉のハーモニーは一度食べたら忘れられない中毒性を持っています。しかし、ちょうちんは1羽から取れる量が限られており、日によっては早い段階で売り切れることも珍しくありません。最初のお通しが出た際、「今日、ちょうちんはありますか?あればぜひ組み込んでください」と職人へ直接伝えておくのが後悔しないための絶対条件です。