検索エンジンでワンダーシティ南熊本を調べると、サジェストに「閉店 理由」「跡地」「再開発計画」といった不穏なキーワードが並びます。地元の事情に詳しくない方であれば、「あの巨大施設はすでに取り壊されてしまったのか」と錯覚しても無理はありません。しかし、結論から申し上げれば、ワンダーシティ南熊本は現在も活気あるアミューズメント拠点として絶賛営業中です。
では、なぜこのような閉店説が独り歩きしてしまったのでしょうか。地域商業の変遷を辿ると、決定的な契機となったのは過去に敷地内の中核テナントであった「トイザらス南熊本店」の閉店と撤退でした。玩具やベビー用品を求めて熊本一円からファミリー層が集まっていた巨大物販店舗の灯が消えたことで、「ワンダーシティ自体が終わってしまった」という強烈な印象がネット上に刻まれたのです。
さらに、スポーツ用品店や飲食テナントの契約満了に伴う定期的な入れ替え、周辺エリアのロードサイド再編が重なり、「跡地には何ができるのか」「再開発計画が動いているらしい」という不確かな憶測がSNSや掲示板で拡散されました。商業施設の現場取材を重ねてきた視点から見ると、これは「一部の大型物販テナントの撤退」が「施設全体の閉鎖」へと誇張されて伝播する典型的なデジタル伝言ゲームの産物といえます。