新体制の船出に伴い、招集リストが発表されるたびにSNSやファンの間で波紋を広げるのが「なぜあの選手が入っていないのか」という疑問です。しかし、代表選考の現場を継続取材すると、単なる実力不足ではなく、明確な国際基準に照らし合わせたシビアなスクラップ・アンド・ビルドが行われていることが分かります。
ネット上で囁かれがちな女子バスケ日本代表の落選理由を検証すると、最大の要因は「ディフェンスにおけるミスマッチ耐性」と「トランジション速度の維持」の2点に集約されます。Wリーグで圧倒的な個人スタッツを残しているスコアラーであっても、185cmを超える海外の大型ガードやウイングと対峙した際、ディフェンスで穴になり得ると判断されれば招集は見送られます。FIBAの国際試合では、1つのミスマッチを執拗に突かれるため、守備強度の担保が代表入りの絶対条件となるためです。
現在の女子バスケ日本代表メンバーは、ポジションレスを体現できる実力者が厳選されています。単一の役割しかこなせないスペシャリストよりも、複数ポジションをスイッチして守れ、リバウンドから自らボールをプッシュできる柔軟性が重視される構造へと完全にシフトしました。