ブルーハワイは何味?全部同じ説の真相と柑橘・ラムネの正体を徹底解明

ブルーハワイは何味?全部同じ説の真相と柑橘・ラムネの正体を徹底解明

ブルーハワイは何味?全部同じ説の真相と柑橘・ラムネの正体を徹底解明の具体的な内容に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。

テレビ番組の実験やネット上のコラムで定期的に拡散されるのが、「目隠しをして鼻をつまんで食べると、イチゴもメロンもブルーハワイも全部同じ味に感じる」という実験結果です。ここから「シロップは着色料を変えているだけで中身は同一」という言説が広まりました。しかし、食品科学の観点から見ると、この主張には明確な事実誤認と半分の真実が含まれています。

半分の真実とは、安価な無果汁シロップの基礎原料が「果糖ぶどう糖液糖」「酸味料(クエン酸など)」「保存料」で構成されており、糖度(約60〜65度)やpH値(酸味の強さ)が全色でほぼ統一されている点です。味覚受容体が舌先で感知する「甘味」と「酸味」の物理的な配合比率は、確かにどのシロップもほぼ同じ水準で作られています。

しかし、決定的な違いを生み出しているのが「香料の違い」です。人間が感じる「風味(フレーバー)」の8割以上は、鼻腔に抜ける嗅覚情報によって形成されます。イチゴシロップにはストロベリー香料、メロンシロップにはエステルを中心としたメロン香料、そしてブルーハワイには爽快感をもたらすサイダー・シトラス香料がそれぞれ配合されています。「鼻をつまめば同じ味」というのは香料を物理的に遮断した極限状態の錯覚であり、通常の飲食体験において「かき氷シロップの味は全部同じ」と断定するのは明らかな誤りです。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。