マーニーとの交流を深めるにつれ、杏奈の表情には少しずつ生気が戻り始めます。湿地屋敷で開かれた華やかなパーティーに潜り込んだ杏奈は、マーニーの幼なじみである青年・和彦の存在を知るなど、彼女の優雅でありながらも家庭内で孤立している複雑な境遇を垣間見ることになります。
しかし、物語は不穏な影を落とし始めます。ある嵐の日、マーニーは恐怖の象徴として恐れていた丘の上の「サイロ」(貯蔵庫)に連れて行かれ、閉じ込められてしまいます。怯えるマーニーを助け出すため、杏奈は激しい風雨のなかサイロへと向かいました。
サイロの中で震えるマーニーを抱きしめ、温め合う二人。ところが、意識が朦朧とする中でマーニーは杏奈を「和彦」と呼び、現れた本物の和彦とともに杏奈を残して去ってしまいます。翌朝、大雨のなか道端で倒れていた杏奈は高熱を出して救助されますが、心には深い置き去りのショックが刻まれていました。