巾木には用途や設置場所に応じていくつかの素材があります。一般住宅で頻繁に比較されるのが、ソフト巾木と木巾木の違いです。
木巾木(木製巾木)は、MDFなどの成型木材に木目調シートを貼り付けたものや天然木を使ったもので、主にリビングや寝室、廊下などの居室全般に使用されます。厚み(約7〜9mm)と強度があり、フローリングやドア枠の質感とマッチするため、インテリアデザインの統一感を演出する標準的な仕様です。
一方、ソフト巾木は塩化ビニール樹脂(PVC)で作られた薄手で柔軟性のある巾木です。水や汚れに極めて強く、施工が容易で安価なため、洗面所やトイレなどの水回り、賃貸マンションや店舗などで多用されます。下部に「R(アール)」と呼ばれる反り返りがついているタイプは、床との隙間を密着させてゴミや水の浸入をシャットアウトします。居室には木の温もりがある木巾木、水回りには防水性の高いソフト巾木と、場所に応じた使い分けが定石です。