綺羅莉を語る上で欠かせないのが、双子の姉である桃喰リリカの存在です。常に無機質な仮面を被り、生徒会副会長として綺羅莉の影武者や補佐を務めてきたリリカ。桃喰家では生まれた双子の片方が「影」として生きる過酷な掟が存在しており、リリカは長年、綺羅莉の命令に従う従属的な関係にありました。しかし、早乙女芽亜里との出会いを通じてリリカが自我を獲得していく過程は、綺羅莉との関係性にも大きな変化をもたらします。
一方、主人公・蛇喰夢子とは百喰一族の血を分けた遠縁の関係にあります。「リスクを極限まで楽しむ」という点において同類の魂を持つ2人ですが、綺羅莉が「世界を俯瞰して支配する神」であろうとするのに対し、夢子は「自身も混沌の中に身を投じる狂乱の賭け狂い」という決定的な違いを持っています。この2人の思想の衝突こそが、本作の物語を最高潮へと押し上げるエンジンとなっています。