オタクカルチャーに詳しくない人が最も混同しやすいのが、「腐女子」「夢女子」「姫女子」の違いです。これらは愛好する対象だけでなく、「作品をどの視点から鑑賞しているか」という根本的な立ち位置が異なります。
最も大きな違いが現れるのが「腐女子」と「夢女子」の関係です。腐女子は基本的に「男性キャラクターAと男性キャラクターBの尊い関係性」を鑑賞します。自分自身が作品に入り込むことは望まず、「部屋の壁や空気、天井のシミになって2人を静かに見守りたい」という、いわば神の視点(客観的傍観者)を好む傾向があります。
対照的に、夢女子(ゆめじょし)は「作中の男性キャラクターと自分自身(または自己投影したオリジナル主人公)」の恋愛や交流を楽しみます。自らが物語の当事者になるスタンスであるため、鑑賞のベクトルは腐女子と正反対です。
さらに、女性キャラクター同士の親密な関係(百合)を愛好する女性は「姫女子(ひめじょし)」と呼ばれます。腐女子が男性同士の関係性を愛でるのに対し、姫女子は少女や女性同士の繊細な感情の機微を好む層であり、明確にジャンルが区別されています。