一人暮らしにおける支出の実態を把握するうえで、最も信頼性の高い指標となるのが総務省家計調査の単身世帯における光熱費データです。2024年から2026年にかけて公表された最新の家計調査速報および確定データを紐解くと、単身世帯の電気代平均は月額6,300円〜6,700円程度で推移しています。
しかし、この数値をそのまま受け取ると現実とのギャップに困惑することになります。電気代は季節によって極端な高低差を描くためです。春や秋といった空調をほとんど使わない時期は月4,000円〜4,800円前後に収まる一方、夏場は冷房稼働で月6,500円〜7,800円へ上昇。さらに最も電力消費が激しい冬場(1月〜3月請求分)には、平均値であっても8,800円〜10,500円前後へと跳ね上がります。
また、ライフスタイルによる格差も顕著です。学校やアルバイトで日中の在宅時間が限られる学生世帯の電気代平均(月額約5,200円)に対し、テレワークや在宅勤務が定着した単身社会人の電気代平均は月額約7,400円〜8,500円に達しており、日中の在宅時間と使用機器の多寡が請求額を大きく二極化させています。