リベロがチームメイトと明確に異なるデザインや色のユニフォームを着用している理由は、単なる目立ちたがりや視覚的な演出ではありません。主審、副審、スコアキーパー(記録員)が、コート上のリベロを瞬時に識別し、ルール違反や不正な交代がないかを厳密に監視するためです。
バレーボールの通常ルールでは、1セット内の選手交代は最大6回まで(リトアニア方式等の一部ローカルルールを除く)と決められており、交代のたびに副審への通告と記録シートの記入が必要になります。しかし、リベロには「通常の交代回数にカウントされず、審判への通告なしで何度でも後衛の選手と交代できる」という破格の特権が与えられています。
もしリベロが他の選手と同じユニフォームを着ていた場合、審判員は誰が通常の選手で誰がリベロなのかを瞬時に判別できず、ゲームの進行が著しく遅延してしまいます。そのため、FIVBの公式規則第19条でも「リベロは、チームの他の競技者と明確に対照的な色(コントラスト)のユニフォームを着用しなければならない」と厳格に義務付けられています。