SNS上の生の声や制作現場の取材メモからは、テレビの作り手と視聴者の双方が丸顔男性芸人に何を求めているのかが浮き彫りになります。
大手ネット掲示板や知恵袋を検証すると、「朝からトゲのある顔を見たくない」「夜疲れて帰ってきたときは、丸顔の芸人がご飯を美味しそうに食べているだけで救われる」といった書き込みが数多く確認できます。視覚情報がメンタルに与える影響は大きく、疲弊した現代人にとって丸みのあるシルエットそのものが一種の精神的バッファーとして機能しています。
キー局のバラエティ担当チーフディレクターは、匿名を条件に次のような制作現場の台所事情を明かしています。
「朝や昼の情報番組、大型特番のロケMCを組む際、女性層やシニア層へのアプローチが成否を分けます。どれほど喋りが巧みでも、顎のラインが鋭く強面なタイプを配置すると、視聴者の一部から『威圧感がある』という意見が寄せられるリスクを常に抱えることになります。その点、澤部さんや岡部さんのような丸顔のタレントは、画面に映った瞬間の導入抵抗がほぼゼロです。スポンサー企業からのクレームリスクが極めて低く、企画の本質に集中してもらえるアドバンテージは計り知れません」