政治家の真の評価は、メディアの報道だけでなく「地元選挙区民」と「現場で共に働く官僚たち」の評価に色濃く現れます。現地鳥取と永田町周辺を取材すると、非常に立体的な人物像が浮かび上がってきます。
地元である鳥取県第2区(米子市・境港市・倉吉市など)の有権者からは、きめ細やかな地元活動に対する信頼の声が多く聞かれます。国会会期中であっても週末には必ず地元に戻り、ミニ集会や農林水産業関係者との対話を欠かしません。境港の漁業関係者は「赤沢さんは官僚出身特有の高圧的な態度が一切なく、現場の困りごとをメモ帳に書き留めて即座に関係省庁へ掛け合ってくれる」と語ります。過疎化や人手不足に悩む地方の痛みを肌感覚で理解している姿勢が、高い得票率の源泉です。
一方、中央官庁の官僚たちからの評判は「徹底したロジック派でありながら、情に厚い指導者」という見立てで一致しています。官僚作成の答弁書をただ読み上げる閣僚とは一線を画し、自ら統計原典や白書を読み込んで数字の不整合を指摘する厳しさを持つ反面、官僚機構の苦労を熟知しているため、無理筋な政治要求で現場を疲弊させない配慮を見せます。官民双方の心理を把握した絶妙なグリップ力こそが、赤沢氏の最大の武器と言えます。