モモコの若い頃を語る上で欠かせないのが、あまりにも強烈なヤンキー時代のエピソードです。ネット上では「大阪の狂犬」「伝説のレディース総長」といったセンセーショナルな噂が独り歩きしていますが、その実情はどこまでが真実なのでしょうか。
公表されている経歴や本人の回顧録によると、彼女の非行の原点は出身校である大阪市立阿倍野中学校時代にまで遡ります。中学生にしてすでにフルメイクを施し、大きなイヤリングを着用して街を闊歩していた姿は、地元でも一目置かれる存在でした。警察沙汰や補導を幾度となく経験し、高校へ進学するも間もなく中退。複雑な家庭環境や生い立ちの葛藤を抱えながら、夜の街で居場所を探していた時期があったことは本人の手記や特番インタビューでも赤裸々に語られています。
「レディース総長」という肩書きについては、特定の巨大組織のトップに君臨していたというよりは、界隈の不良グループを束ねる象徴的なリーダー格であったことが、後年のバラエティ番組等で面白おかしくデフォルメされた側面があります。しかし、暴走族の集会に出入りし、数々の喧嘩を潜り抜けてきた根性と武勇伝は本物であり、そのタフな精神力こそが、男社会であった当時の吉本興業で生き残るための強固な防壁となりました。