「トゲオイグアナ系は気性が荒くて暴れん坊」というイメージを持たれがちですが、クシトゲオイグアナの内面は極めて繊細で知性的です。幼体からヤング期にかけては天敵から身を守る本能が強く、ケージの扉を開けた瞬間に脱兎のごとくダッシュしたり、威嚇のために尾を打ち振るう行動が目立ちます。
しかし、無理な捕獲や追いかけ回すようなハンドリングを避け、ピンセットからの手渡し給餌を通じて「人間の手=安全で美味しいものが来る場所」と学習させることで、徐々に警戒心が解けていきます。じっくりと時間をかけて馴らした個体は、飼い主の手のひらから直接野菜を食べたり、ケージ前面に出てきて自ら外に出たがるほど温厚な性格へと変化することも珍しくありません。
ただし、噛む力は非常に強いため、機嫌を損ねている際や発情期のオス個体と接する際は革手袋を用いるなど、安全への配慮を怠らないことが信頼関係を壊さないコツです。