「何十通出しても当たらないのは運が悪いから」と片付けてしまうのは早計です。大手広告代理店やキャンペーン運営事務局の担当者が明かす現場の実態によれば、到着した応募はがきのうちおよそ20〜30%が抽選前の段階で無効・失格処分となっています。落選の最大の原因は運の有無ではなく、応募要項を満たしていない「形式不備」にあるのが実情です。
一次審査で行われるのは、いわば「足切り」の作業です。郵便番号の桁数不足、必須アンケートの無回答、指定外のレシート貼付、そして何より応募はがき切手値段の不足などが該当します。特に郵便料金改定後の現在、通常はがきの送料は85円(往復はがきは170円)となっており、過去の感覚のまま63円切手を貼って投函したはがきは、料金未納で差出人に返送されるか、事務局側で受取拒否となり即座に破棄されます。
また、年間数百件の当選を果たす著名な懸賞愛好家は、専門誌の手記で次のように証言しています。「懸賞を主催する企業側が求めているのは、熱心なファンであり自社商品の未来の顧客です。雑に殴り書きされたはがきや、指定貼付枠からはみ出したレシートは、それだけで心証を著しく損ねます」。事務局が求めるルールを完全にクリアした上で、担当者の目に留まる工夫を凝らすことこそが、懸賞当選のコツと真相の出発点となります。