ナポリタンは日本発祥だった!イタリアにない理由と誕生秘話を徹底解説

ナポリタンは日本発祥だった!イタリアにない理由と誕生秘話を徹底解説

今注目を集めている ナポリタンは日本発祥だった!イタリアにない理由と誕生秘話を徹底解説について、多角的な視点を整理して公開しています。

現在私たちが日常的に口にしているナポリタンは、ホテルニューグランドで誕生した元祖の姿とは味わいも見た目も大きく異なります。ホテルニューグランドの元祖ナポリタン レシピは、生トマト、トマトペースト、ニンニク、タマネギをオリーブオイルでじっくり煮込み、ソテーしたハムやマッシュルームを合わせる上品なトマトソースパスタでした。ケチャップは一切使われていません。

これがなぜ、濃厚なケチャップ炒めパスタへと変貌を遂げたのか。その鍵を握るのが、同じく横浜の野毛で1946年に創業した老舗洋食店「センターグリル」です。

項目ホテルニューグランド(元祖スタイル)センターグリル・大衆喫茶スタイル編集部の見解・評価主たる味付け自家製トマトソース(生トマト・ピューレ)センターグリル ケチャップ炒めケチャップを強火で焼き付けることで特有のコクと甘みを生む大衆の知恵使用パスタ麺1.6〜1.8mm標準麺(アルデンテではないが適度な弾力)2.2mm極太麺(前日茹で置きのもっちり麺)茹で置きによるうどんのようなコシの消失がソースの絡みを劇的に向上具材構成ボンレスハム、生マッシュルームタマネギ、ピーマン、ロースハム、缶詰マッシュルームピーマンの苦味とタマネギの甘みがケチャップと完璧な調和を形成提供価格(目安)2,000円〜3,500円(ホテルラウンジ価格)750円〜1,000円(街場ランチ価格)手軽に食べられる国民的ワンプレートランチとしての地位を確立

戦後間もない時期、貴重かつ高価だった生のトマトや西洋調味料は、街角の庶民には手が届かない贅沢品でした。そこでセンターグリルの創業者・石橋豊吉氏は、当時手に入りやすかったカゴメのトマトケチャップに着目します。これが、現在に続くケチャップ発祥 経緯の決定的な転換点となりました。

石橋氏は、ケチャップ特有のツンとする酸味を抑えるため、麺と具材を合わせる前にフライパンでケチャップをしっかりと炒め焼き、水分を飛ばして自然な甘みと旨味を凝縮させる調理法を編み出しました。この工夫が、大衆食堂から全国の純喫茶へと瞬く間に伝播していきます。

高度経済成長期を迎えると、喫茶店ナポリタン 歴史は一気に加速します。コンロの数が限られる喫茶店の厨房において、あらかじめ太麺を柔らかく茹でて冷蔵保存しておく「茹で置き」の手法は、注文からわずか数分で料理を出せる合理的なオペレーションとして重宝されました。忙しいサラリーマンや学生の胃袋を支え、ナポリタンは昭和レトロ 洋食文化を象徴するソウルフードとなったのです。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。