本指名を入れているにもかかわらず、混雑時に自分の席へキャストがなかなか来ない現象を「指名被り(しめいかぶり)」と呼びます。人気キャストであればあるほど、同一時間帯に複数の本指名客を掛け持ちすることは日常茶飯事です。
ここで「指名料を払っているのに、なぜ他の席ばかり行くのか」と声を荒らげたり、不機嫌な態度を露骨に出したりするのは、夜の街における最も野暮な振る舞いとされます。指名被りが発生した際、キャストが席を外している間は「ヘルプ」と呼ばれるサポートのキャストが場をつなぎます。
現場のベテラン黒服やキャストへの取材によると、人気キャストから長く重宝され、最優先で手厚い対応を受ける「スマートな客」には共通の行動パターンがあります。
- ヘルプのキャストを丁重に扱う:ヘルプに対して横柄な態度を取らず、楽しく会話を盛り上げる客は、店舗スタッフ全体からの評価が高まります。後から担当キャストに「〇〇様、とても優しい方でした」と好意的な報告が入るため、結果的に担当との関係も向上します。
- 席を外すキャストに笑顔で「行ってらっしゃい」と声をかける:売れっ子キャストは常に時間に追われ、プレッシャーに晒されています。被りを理解し、気持ちよく他卓へ送り出してくれる客の卓には、キャストも「少しでも早く戻りたい」「時間をやりくりして長く滞在したい」という心理が働きます。
- 混雑する時間帯(21時〜23時)をあらかじめ外して来店する:指名被りを避けたいのであれば、早い時間帯(開店直後)や、あらかじめキャストと連絡を取り合って「比較的空いている時間枠」を確認してから来店するのが鉄則です。