ドラマ批評と制作現場の力学を俯瞰してきた専門的な知見から言えば、『レジデント』は「米国の医療システムの構造的矛盾を大衆エンタメへ見事に昇華させた稀有な告発型ドラマ」と結論づけられます。英雄的な医師が奇跡を起こすファンタジーを排し、医師もまた病院という営利組織のサラリーマンであり、制度に抗うには相応の代償を払わねばならないという現実を突きつけました。
今後本作を配信サービス等で鑑賞するにあたり、編集部が提唱する判断基準は以下の通りです。
【今すぐ観るべき人】
- 単なるヒューマンドラマではなく、組織の不正告発や社会派サスペンスを好む人
- マット・ズークリーやブルース・グリーンウッドの骨太な演技合戦を堪能したい人
- 吹き替え声優陣のハイレベルな芝居による重厚な没入感を味わいたい人
【あまりおすすめできない人】
- 医療事故や院内の政治闘争など、陰鬱でストレスのかかる展開が苦手な人
- 主人公カップルの永遠のハッピーエンドを絶対条件として求めている人
- 10シーズン以上続くような長期の王道医療サーガをじっくり追いたい人